性教協障害児サークルHP
人間と性教育研究協議会障害児サークル ”障害”のある人々(障がい児・者)は従来、性的存在と考えられていませんでした。
 しかし、人間が性的存在である限り”障害”のある人々も性的存在であることは当然です。
 ”障害”のある人々の性を人権・共生の視点で考えようと「性教協障がい児・者サークル」は1996年3月、”人間と性” 教育研究協議会(略称性教協)51番目のサークルとして誕生しました。
 私達は、障がい児・者の健やかな発達と幸せな人生を願う多くの父母、教師、職員そして障がい者本人たちとともに実践と研究を重ねて、今年16年目を迎えております。今、ますます障がい児・者の性について関心が高まっております。
 より多くの人に”障害”のある人々のセクシュアリティを考えていただく場になることを期待して、活動紹介、入会のお誘いをいたします。

サークル近況


2012年 3月 5日 [月曜日]
私たち障害児・者サークルには「世話人」と呼ばれる人々がいます。私もその1人なのですが、世話人の仲間は、全国各地で講演などを依頼されることがよくあります。先日、長崎で行われた障害児・者の性教育を考えるセミナーが行われ、ここでも私たちの仲間が講演を行いました。そして、この時の様子が『朝日新聞デジタル』で紹介されました!!

取材をされたのは朝日新聞の若手の記者さんとのことですが、「(講演は)子どもの発達の段階に応じて、異性に触れたい気持ちや思春期の体の変化を、肯定的に教えていくことの大切さを説いた。『障害のある子にあった性教育がきちんとされてこなかったけれど、手遅れということはない。今からでも始めましょう』と呼びかけた」(2012年2月19日付朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/SEB201202190004.html[最終検索日2012年3月5日])より)とまとめていました。私たちのサークルの一番大切にしている部分を、コンパクトかつ的確にまとめてくれたなぁと感じています。

私たちは、講演等の依頼があれば全国どこにでも飛んでいきますし、「出前セミナー」を開催することもあります。まだまだ、障害児・者のセクシュアリティに正面から向き合おうとする人は少数派ですが、全国各地で同じ気持ちをもっている方々と手をつなげれば、きっと大きな力になると思います。もし、みなさんの地域でもニーズがあるようでしたら、気軽にサークルに連絡してくださいね!(Nao-kun)

2012年 2月 11日 [土曜日]
第17回障害児・者セミナーin堺の詳しい報告はS・Mさんがすでに書いてくれていますが、私から、第2分科会の報告をしたいと思います。

この分科会は、小中高校生の年代の障害児の生活場面での性と生に関することが主なテーマです。レポートは、障害児学童の中で、若い指導員さんが、まず自ら学習し、そして、子どもたちのニーズを正確に把握し、そして限られた条件の中で可能な限りの実践を行った報告であり、初々しさを感じると同時に、若い指導員さんの熱意が伝わってくる素敵なものでした。

参加者からも、様々な課題が語られましたが、やはり思春期の子どもたちの生活場面での課題として、「性器いじり」や「マスターベーション」に関することが中心になりました。これらの行動は決して問題ではなく、むしろ発達上、極めて重要な位置を占めものです。コーディネーターの方からは、知的発達に遅れのある子どもの場合、精神発達上の「男根期」と身体発達上の「二次性徴」が重なることが多く、周りの支援者の発達的理解が欠かせないということが示されました。

また、マスターベーションについては、「とりあえず場所を変えさせる」という意見が多かった一方で、まずは「きちんとマスターベーションできる力を身につける」ことが重要で、「TPOはその次の課題」ということが示されました。場所を変えさせることでマスターベーションが中断され、結果的にきちんとマスターベーションができなかったような方に対しては、場所を変えさせるのではなく、毛布やついたてで最小限のプライバシーを保障しつつも、その場できちんとマスターベーションができるようにしてあげるという支援が有効であるという事例も報告されました。

まだまだマスターベーションに対して忌避する感覚も根強い中、おおらかな気持ちで見守ることのできる支援者の力量が問われていると感じました。
(Nao-kun)

2012年 2月 7日 [火曜日]
 第17回障害児・者性教育セミナーが、1月29日(日)に大阪・堺で開催されました。

 世話人による基調報告は、大震災の話に始まり、特別支援教育、障害者制度改革、ジェンダー問題、「ここから裁判」の勝利報告等多岐に渡り、時勢を鋭く斬ったものでした。

 午前中に、2時間20分にわたり分科会がありました。

 第1分科会は、支援学校小学部高学年での性教育実践のレポート報告の後、参加者約50名が2つのグループに分かれて討議をしました。

 第2分科会は、障害児学童での性教育実践のレポート報告の後、参加者24名が討議を深めました。

 第3分科会は、堺で行われている青年向け性のセミナー「せいかつをゆたかに」に参加している青年たちや保護者の発言を中心に、参加者24名による討議が行われました。

 第4分科会は、重度の障害者に関わる保護者や支援者たち12名が集まって、日ごろ感じていることやどう捉えたらよいのかわからないこと等について討議されました。この分科会は、今年度初めて作られました。

 午後は、性教協・障害児・者サークル代表の永野佑子さんによる記念講演です。テーマは、「ライフサイクルを見通した障害児・者の性〜優生思想を克服して、真の人間平等を願うもの〜」です。レジメは、乳・幼児期から児童期、小学校での性教育実践、思春期、中学校での性教育、青年期、成人期、高等部での性教育等がていねいにまとめられてあり、話はポイントを絞って行われました。途中で、ダウン症の青年の恋愛の姿や出産を扱った「うまれるよ」のDVDを見ながら、性的発達の支援は必要なこと、「ダメダメダメ」教育では子どもや青年は育たないこと、性的行動、行為は発達の姿であること、「性教育があること」は子どもの「こころをみつめる」こと等、永野さんによって明るく楽しく熱く迫力満点に語られました。とても2時間では語り尽くせないテーマでしたが、「ライフサイクルと見通してやっていかないといけないと気づいた」という感想がいっぱいあり、よかったと思いました。

 最後に七生養護学校の「ここから裁判」の原告団団長の方から、最高裁での闘いに対する支援の訴えがありました。そして、午後4時前にセミナーは終了となりました。

 9時45分から始まり、午後4時までの長い1日を障害児・者の性についていっしょに考え、学んでいただいた方が130名以上もいたということに深く感謝をすると共に、彼らの性に対しての理解者が増えたことをとてもうれしく思います。

障害児・者性教育セミナーは毎年開催されていますので、ぜひ、ご参加してくださいね。(S・M)

      

2012年 1月 26日 [木曜日]
いよいよセミナーが近づいてきました。郵送やFAX、及びHPからの申し込みは締め切りました。
これ以降の申し込みは当日受付になります。
直接会場にお越し下さい。

2011年 12月 17日 [土曜日]
「第17回性教協障害児・者性教育セミナーin 堺」について再度お知らせします。

皆さんのご参加をお待ちしています。
詳しくは左のメニューのリンク、または、こちらをご覧下さい。

なお、HPの申込フォームから申し込む場合、携帯メールのメールアドレスでお申し込みになると返信メールが受信できない場合があります。ドメイン指定受信等の 設定をされている場合は、【seikyokyo.org】からのメールを受信できる 設定にしてください。

HP管理者

2011年 10月 4日 [火曜日]

 今、学校で、子どもたちの性と生をめぐる状況はどうなっているでしょうか?性教育はどれくらい行 われているのでしょうか?子どもたちが見せる様々な性行動を教師たちはどのように受け止めようとしているのでしょうか?
 その1では、障害児学校の現場からの報告を受け、共通の課題を探ります。
 その2では、生活実感のある授業を通して生きいきと「いのちと性」を学ぶ障害児学級の実践報告に学びつつ、性教育の可能性を探ります。
 お気軽にご参加下さい。

その1
日時:10月8日(土) 17:00〜19:00
会場:全国教育文化会館(地図はこちら
    3階 民研会議室
   東京都千代田区二番町12−1
    TEL 03-5210-3511
レポーター:特別支援学校教員

その2
日時:11月5日(土) 15:00〜17:00
会場:障都連 会議室(地図はこちら
   新宿区大久保1−1−2 富士一ビル4階
    日本障害者センター内
    TEL 03-3207-5636
   大江戸線「東新宿」下車2分
   「新宿駅」や「新大久保駅」から歩いて行けます
レポーター:障害児学級教員

連絡先:03-3930-5128 永野

2011年 9月 25日 [日曜日]
皆さんのご参加をお待ちしています。
詳しくは左のメニューのリンク、または、
こちら
をご覧下さい。

HP管理者

2011年 9月 17日 [土曜日]
 本日(9月16日)、東京高裁で「ここから裁判」の判決がありました。
予想通り勝訴でした。(勝訴でなければおかしいです。)
団長の日暮さんはじめ31名の原告団の皆さん、そして児玉勇二弁護団長を初めとして手弁当で闘ってくださった弁護団の皆さん、本当におめでとうございます。そしてご苦労様でした。

 今日の判決の内容は、これから判決文を分析していくということですが、基本的に一審の勝利判決を強く補う内容でした。
今日渡された判決要旨からおおよそ次のことは伝える事ができます。
1、原審の認定判断は正当であり、本件各控訴はいずれも理由がない。
2,本件性教育は、学習指導要領に違反しているとは言えない。

3,1審被告都議らが本件視察において(保健室の2人の養護教諭に)たいしてした言動は、2人に対する侮辱に当たり、不法行為を構成する。
4,上記都議らの侮辱を都教委の職員らが制止をしなかったことは、教育に対する「不当な支配」から教員を保護すべき配慮義務に違反したもので違法であり、損害賠償義務を負う。
5,厳重注意を受けた13名のうち性教育をした理由の10名に対する厳重注意は違法であり、損害賠償義務を負う。以上。


 都教委は一貫して七生養護学校の性教育が、指導要領違反であり発達段階に即していないと主張していましたが、今回の判決で都教委の主張は両方とも否定されました。判決文の中では、障害児の性教育について、知的障害児の場合は性的被害や加害者になりやすいので、より早く、具体的に、繰り返し、誇張して教える必要があると、非常に明快に具体的に書いているくだりもあるとの弁護士の報告に、報告会場は和やかな笑いに包まれました。
詳しくは、判決文が後ほど発行されますので、そちらをご覧下さい。

 改めて、私たち性教協障害児・者サークルは障害児・者の性教育に対する意義に確信を持ち、大らかに性教育普及のために力を尽くしたいと思います。

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